【本】『建築家、走る』隈研吾

先日取材でお会いできた隈さんの本。直接取材ができないのが残念だった。

建築家、走る (新潮文庫)

建築家、走る (新潮文庫)

その短い時間でも感じたことだが、やはり考えかたのスケールが違う。
自分のなかの思考の枠組みがぐらぐらとした気がした。

毎日知らない国から知らない国へと移動しているという距離感覚的なものもそうだし、
そもそも建築という大きなものを扱っているからでもあるだろう。

こんなに著名な人がここまで赤裸々に語られたものも珍しいのではないか。
過去の考え方、挫折の経験、

ぐちゃぐちゃといろんな思いや悩みが吐露されていたが、人間とはそのようなどろどろした、矛盾を抱えた存在なのだろう。
それがきちんと言葉で表現されていることが価値あることだと思った。