【料理】安定感と進化

そんなにまずいものもない。コンビニの商品だって、ファストフード店の商品だって、吐き出すほどまずいものはあまりない。食べられるけど、もう少し味が・・・、とかなんとなく満足できないという場合がほとんど。
家での料理もそう。慣れてきているせいもあって、またこの味か。またこの組み合わせか。と思ってしまう。
料理が上手というのはどういう状態なのだろう。ある食材を使って手早く「おいしい料理」をつくれること。「おいしい料理」ってなんだ。まずくない料理ではない。求めるのは、「あ、これはおいしい」というちょっとした感動があるもの。
「おいしい」味噌汁を毎日飲んでも「おいしい」のか。要は飽きないのか。
飽きさせないように変化させていくことも料理上手の一つの要素なのかもしれない。
10月で閉店してしまった岡山のあのフランス料理の店のように、毎日レシピを考え続ける。新たな組み合わせを出し続ける。
しかし、安定していつ食べても同じ味を出せるという点も重要。あの味が食べたい。と思った時にすぐ作れる。
安定感と進化。
それを支えるのは味覚の科学ではないか。こう混ぜればこうなる。というルールと規則を身に付ける。
しかし進化させるには、未知の領域にも入る必要があり、ルールを破る必要もある。