産婦と社会を遮るもの

出産するまでは、割と早く復帰することもいとわないというスタンスでいた。
仕事もバリバリやるバリキャリなんだという自負、意地のようなものだったかもしれない。

出産してみてそれが少しばかり揺らぎつつある。
それはなぜだろうと分析してみたくなった。

まず、赤ちゃんという、何にも代えがたい愛おしい存在。これは大きい。
数時間おきの授乳とおむつ替えによって、自然に時間を割かれてしまい、
思考も自然と赤ん坊のことばかり、になる。
目の前にその存在が常にあるのだから。

上記に伴って、それ以外の物事をなかなか考えられなくなるのだ。
仕事をしている自分、職場の環境、将来のこと…。
ある程度誰にでもあてはまるはず。

この状態に赤ん坊のこと以外の思考を入れようとすると、強制力が必要になるはず。
仕事や職場、キャリアについての情報をインプットし、考える時間をあえて
設けていかなければ、自然と赤ん坊との世界に身を置いてしまうのだ。
何せ人間は弱い生き物だから。
強制がないならば、そのような時間を割こうとする確固たる意志が要る。