「あなた」という呼称

子どもを保育園に送りに行った時のこと。

教室で準備をしていると、
「あなたー」という女の子の声がした。

おそらくままごとをしていたのだろう。妻役の女の子が夫役を呼ぶ声だろう。
にしても「あなた」とは。その子の家庭で使われているのだろうか。

「あなた」という呼称は、「奥様」が「主人」に対して使う言葉のイメージが強く、昭和の時代が連想される。なのだけど、個人的には嫌いではない。「主人がね、」と第三者に向かっていうときのような「主人」が表しているような夫=主、妻=従の関係性ではなく、個対個の対等な関係を表しているのだから。

実際は「個対個」の関係性なのに、連想してしまうのは「主従」。