【本】『「学力」の経済学』 教育にエビデンスを

「学力」の経済学

「学力」の経済学

内容についても、デザインについても編集が
効いている本だなというのが一番の印象。

教育にエビデンスを。

心から同意。

ご褒美を与えるべきは、「アウトプットではなくインプットに」、とか、
子どもを褒めるときには、もともとの能力ではなく、達成した内容に対して、とか

など教育をする親として
研究事例の紹介について、ふむふむと納得できる場面が多かった。

でもそれ以上に、衝撃を受けたのが、

「教員免許の存在は教員の質を担保しているわけではない」とか、
学力テストは50億円以上の税金がかけられているのに、統計として利用できない

という点。びっくり仰天でしたわ。

文科省教育委員会、そして教員の関係する方々、危機感をもって対応いただきたいです。

本書の中でものべられていたけれど、
教育の分野にかけられる予算の割合が高くないからこそ、貢献度の高い政策を見極めることが必要で、
そのためには科学的アプローチが欠かせないのだということ。

お願いしますよ、ほんとに。
国を支える最も重要な人的資源をいかに高めるかは教育にかかっているのです。