「柔軟な働き方」を目指す理由とは

今やどこの会社でもかまびすしい「働き方改革」。

その改革を進める中で必ずと言っていいほど登場するのが、
「柔軟な働き方をめざす」などという言葉ですね。
この「柔軟な働き方」って何なのか。
なんでこれが必要なのか。

説明抜きに使われる用語にこそ、立ち止まらなければならんのです。

柔軟な働き方を言い換えると、いろいろな働き方、多様な働き方となる。
つまり、会社からの強制を少なくするということでもある。
サイボウズ 青野社長の言葉より
働き方改革は「楽しければ成功、楽しくなければ失敗」|サイボウズ
それによって一人ひとりの要望に沿った働き方を実現しようとすることになる。
そうすると、家で働きたいなと思っている人や、早く帰りたいなと思っている人を尊重する、そんな働き方を認めることになる。

さて、そもそも「働き方改革」が何を目指すのかということなのですが、
つまるところ、この二つではないかと思っている。
1、一人ひとりのパフォーマンスを高める
2、会社全体のパフォーマンスを高める

柔軟な働き方を目指すことが、一人ひとりの働き方の要望を受け入れていく、認めていくことだとしたら、それは前提に、
「一人ひとりの要望を受け入れると、それぞれのパフォーマンスを高めることになる」ことが前提になっているのだな。

そうでなければ単に、従業員に優しくしている会社、で終わってしまう。

だから結局、柔軟な働き方をする代わりに、パフォーマンスを出してねということを同時に伝えなければならないのではないか。

そして、上記の1と2、同時に達成できるようで、
そうではない可能性もある。

在宅勤務を実践したおかげで自分の作業の生産性が高まるかもしれないけれども、結局組織としては、コミュニケーション不足、連携不足で他者の負担が大きくなってしまった・・・。
という状況だって十分ありうるんですね。

働き方改革」が1と2を満たすかどうか、きちんと検証しながら進めていかねばと思います。